まだまだ風は冷たいですが、日中の気温は10度を越えるようになり、かなり春めいて来ました。
 
 余震も随分少なくなり、ここ数日大きな揺れは感じません。
 
 物流の回復で、ガソリンは平常通り、スーパーやコンビニの棚も一部を除いて、ほぼ平常に戻りつつあります。
 
とくに生鮮品は震災前と変わらない品揃えになっています。
 
 なかなか平常に戻らないのが日配品を中心とした加工食品で、とくにヨーグルトや納豆はいまだに品切れ状態
 
が続いています。それと、タバコは完全に 「 完売 」。
 
 発酵という過程を経るヨーグルトは計画停電下では生産できず、消費期限をプリントする外装フィルムの製造
 
が止まった納豆は法規制をクリアできないので出荷不能、タバコは製造拠点が復旧しないため、と言われている
 
ようです。
 
 一消費者としては、これらがなくても日常生活には特段困りませんが、関係者の方々は大変な状況。何とか
 
当分の間は耐えて、耐え抜いて、回復させていくしか手がなさそうです。
 
 スペインの話を続けます。
 
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<1月5日>
 
 ネズミ一匹のおかげで入場を断られた 「 ミロ美術館 」。
 
 ここの見学は後回しにして、急遽予定を変更し、先に市内バス観光と他の施設へ行くことにしました。その間
 
に 「 ネズミが捕まる 」 のを期待するしかありません。
 
 モンジュイックの丘の急斜面を下って、バスは再びバルセロナの市街地へ入りました。海岸線を走って、
 
「 海洋博物館 」 の前に建つ 「 コロンブスの塔 」 から斜めに走る 「 ランブラス通り 」 に入り、まず目指した
 
のは 「 カサ・パトリョ 」。
 
 ガウディの名建築のひとつで、帆船をモチーフにしたと言われる建物をバスの中から見学しました。ただし、
 
ここは私の座席とは反対側だったので、写真は撮れませんでした。
 
 それから、広い通りをグルグル回って、次の目的地 「 カサ・ミラ 」 へ向かいました。これもバスの中からでした
 
が、ちょうど私の席の正面に見えました。
 
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 バルセロナのメインストリート、グラシア通りに面して建つ、不思議な建物です。
 
 別名 「 ラ・ペドレラ ( 石切り場 )」。
 
 屋上に人が見えていますから、そこまで登れるようです。
 
 建物全体が波打つ巨大な石の塊のようで、ひときわ存在感があります。“ 一体、どうやって造ったんだろう?”
 
 地下1階、地上6階の集合住宅。実は2つの中庭を持ち、地下はガレージになっている高級マンションだそう
 
です。各階には4戸の住宅、1戸当たり約400㎡のスペースだそうですから120坪ほど。相当豪華なマンション
 
といえます。
 
 最上階はガウディの作品の平面図の展示やスライドを上映するスペースになっているとのこと。
 
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 入口あたりは交差点になっていて、普通に人や車が行き来しています。
 
 街並みに溶け込んでいるように見えて、溶け込んでいないような、不思議な存在感と空間を持っていました。