死者・行方不明者合わせて約2万7千人という大災害になっている東日本大震災。
ところが、昨夜からのニュースでは、この人数にいくつかの自治体の分がカウントされていないとのこと。その
未集計自治体の中に仙台市や南三陸町などが含まれています。
あまりの被害の大きさ、行政機能のマヒといった事情が重なって、正確な数字を掴むことができない事態に
なっていて、“ じゃぁ、一体、どのぐらいの人が亡くなったり行方不明になっているの?” と考えると背筋が凍り
つきます。
それでも、とにかく前へ・・・一歩ずつ・・・しかないんだと思います。
赤坂あたりの話を続けます。

<3月5日>
ホテルニューオータニの日本庭園内の散歩。
鉄板焼きの 「 石心亭 」 をひと回りして、石段を下って来ると、左側に石碑が建っています。
赤みがかった光沢のある石の表面に彫られているのは、霊峰富士。駿河湾あたりのイメージでしょうか。

そんな富士山の絵碑の足元のあたりに、せせらぎが流れています。
そこに据え付けられていたのが 「 鹿威し 」。竹はちょっと細身です。チョロチョロ流れて来て、一定の量に
達すると、コーーーン!という音と共に跳ね上がる。ずっと見ていても、不思議と飽きません。
「 鹿脅し 」「 獅子威し 」「 獅子脅し 」 とも書かれる時がある、本来は農業用の鳥獣威嚇装置。でも、これは
やっぱり日本庭園に似合います。

「 富士山 」「 鹿威し 」 と典型的な 「 和 」 の象徴を左手に見ながら、庭園内の小径を進んで行くと、正面に
ザ・メインの建物が覆いかぶさるように見えて来ます。
その下に、見えるのが 「 大滝 」。結構迫力がありそうです。

近づいて行くと、この滝、思ったより大きくて立派です。
落差は5~6メートルぐらいはありそう。
右手側がガーデン・コートとザ・メインを結ぶ通路で、レストラン 「 ガーデンラウンジ 」 があります。食事を
しながら、この滝と庭を見下ろすことができる仕掛けです。