土曜日に、宮古市のSさんから無事を知らせるメールが届き、大変な状況に置かれていることを知って、
関係する方々へ原文のまま転送しました。
週の初めとなった今日は、その私の転送メールに対して、各方面から返事が届いています。
返信して来る方々が、皆さん何なりと支援をしたいという意思表示をされており、中には率先して募金や
ボランティア活動を始めている人もいます。
また、大抵の人が 「 あのとき 」 自分がどうしていたかを書き込んで来るので、様々な場面で皆さんがご苦労
されたことが、よく分かります。
ただし、福島の情報だけはほとんど入って来ません。原発は深刻化を増しているようです。どこかのルートを
通じて、福島情報を入手するよう努力してみたいと思います。
宮崎の話を続けます。

<1月18日>
朝一番、農産物直売所 「 綾手づくりほんものセンター 」 の視察を終え、この日2ヶ所目の視察先へ向かい
ました。宮崎地鶏の炭火焼きを製造している 「 平和食品工業 」 という会社です。
ところが、この会社の社長さん、自分の会社の見学をさせる前に、遥か彼方の畑の方を指さしながら、社員
に指示して・・・
“ まず、アレを見せて来なさい!”
ということで、寒風吹きすさぶ宮崎平野の畑の中をしばらく歩いて、この白いものの塊の前に来ました。

黙々と作業を続けるオジサン。
畑の中に作られた幅150cmほどのスノコのような、スダレのような斜めの棚に、両手で抱えたザルから
真っ白い物体を、バッサ!バッサ!と放り投げて行きます。見てると、これが上手に均一に拡がり、上手い具合
にへばりついて、ズリ落ちては来ません。
「 切干大根づくり 」 です。初めて見ました。

ザルの向こう側は、軽トラックの荷台です。
軽トラックの荷台にブルーシートを敷いて、その上に山盛りに千切りにした大根を積んでいます。これをザル
に取って、網棚に拡げて行く。繰り返し、繰り返し。
見渡す限りの広い畑に、こういう棚がズラリ!と並んでいます。オジサンと女性2人で作業していましたが、
相当重労働です。
試食させてもらいました。生の大根は、シャキシャキして甘味があり、そのままでもとても美味しいものです。
網棚にへばりついたまま干からびたもの ( つまり、できたての切干大根 ) の方は、グーーンと甘味が増して
います。生でも、乾燥でも、どちらも美味しい。
宮崎では切干大根とはいわず 「 千切大根 」 といっているそうです。生産量は全国一だとか。
いつもは何気なく食べている、切干大根。こうやって作っていたんですね。