昨日未明、大震災で被災した宮古市のS商店街のS理事長と、2週間経ってようやく mail 交換ができたという
話を紹介しました。
その後、この話を全国にいる関係者の方々へ mail で伝えたところ、多くの方々から力強い反応をいただき
ました。皆さん異句同音に “ できることは何でもやります!いつでも声をかけてください!” という内容。
Sさんは今、かろうじて残った自宅を拠点に復興に向け、先頭に立って奮闘しています。今すぐ何ができる訳
ではありませんが、支援要請があったときには、私のネットワークも活用しながら、フル回転して応援したいと
思っています。とにかく、街のリーダーの一人であるSさんが、体調を崩さないように願っています。
そんなことを、Sさんとやり取りしながら、彼の口から思わずこぼれた 「 グチ 」 が気になりました。
国では、この震災発生に対応して、被災した商店街の復旧のため100%補助となる 「 災害復旧補助金 」
を急遽創設して募集をしています。正確には 「 していました 」・・・( 苦笑 )。過去形になったのは、募集期間が
23日~25日の3日間だったから・・・です。常識的には 「 あり得ない 」 話ですね。
これだけの大災害で、肝心の対象となるべき商店街がどこも壊滅状態になっているときに、その真っ最中に、
たとえ100%の補助金とはいえ、たった3日間しか募集しない、なんて・・・。想像では、今年度補正予算の枠
余りの部分を急遽コレに向けたため、事務手続き等を年度内に終えるために逆算して応募期間を設定した・・・
のではないでしょうか。
官というか行政というか、組織や仕組みの硬直化を象徴するような話で、笑うに笑われない話です。ガチガチに
固まった組織や仕組み、縦割りの弊害、機動性のなさ、何より本当に必要としている人のことを考えないやり方
と言わざるを得ない。裏には様々な事情があるんでしょうが、少々哀しくなるような話です。
それにも拘わらず、宮古のSさんは、3日間で申請書を書き上げて応募したそうです。文句を言い、怒りを
覚えながらも・・・。頭が下がりました。文句を言ったり、問題点を指摘するだけなら誰でもできる。でも、いま
必要なのは 「 まず実際に動くこと 」 「 動きながら考えること 」 であることを、Sさんが身をもって示してくれて
います。不眠不休で復興に動いているSさんとは、これからも連絡を取り合いながら、できることをできる範囲内
で支援して行きたいと思っています。
宮崎の話を続けます。

<1月18日>
視察で訪れた宮崎県。農産物直売所の 「 綾手づくりほんものセンター 」 には、この地方ならでは品々が
並んでいました。
「 椎茸ふりかけ 」・・・アイディアですね。規格外品でも作れるし、保存も可能、生産量を調整するときにも利用
できそうですし、健康にもいい、体にやさしい。メリットはいろいろありそうです。一緒に行った視察メンバーの
中に椎茸栽培をしている方もいて、“ 参考になる!” と喜んでいました。
「 ゆず種 」・・・これで化粧水を作るようです。パッケージやPOPをもっと工夫すれば、よりインパクトが強く
なると思います。

「 人参ふりかけ 」・・・椎茸と同じ発想です。
考えてみると、何でも 「 ふりかけ 」 にできそうですね。

「 サルのこしかけ 」・・・値段は1500円くらいでした。
私の地元ではめったに見ることはありません。仮にあったとしても、値段はもっと高いはず。それが、ここでは
普通に店頭に並んでいました。

あと目に付いたのが、この袋類の数々。
乾燥した葉っぱの商品が大量に並んでいました。

「 ユーカリ 」「 ミント 」「 バジル 」・・・ハーブの数々です。
手づくり感満開ですが、できればパッケージにもうひと工夫欲しいところ・・・。

こちらの商品は、かなり工夫されていました。色もカラフルです。
「 ミント 」「 カモミール 」「 マートル 」「 マロウ 」「 ステビア 」「 レモンバーム 」 種類の多さに圧倒されます。
できれば、陳列や見せ方を変えればアイ・キャッチ度合いが高まると思います。
宮崎県綾町 「 綾手づくりほんものセンター 」 には、まさに本物&手づくりの新鮮で素朴な商品が所狭しと
並んでいました。素材の加工の仕方がいろいろ工夫されていて、とても参考になりました。