前回この書庫にUPした宮崎視察のシリーズに、コメントを入れてくれた方がいます。
 
 「 新燃岳の噴火はまだ続いているんでしょうか?」 という私の記事に対して、「 噴火はまだ続いており、春休み
 
に入った中学生や高校生がボランティアで、灰の除去作業や野菜の水洗いをしている 」 というコメントでした。
 
 宮崎の苦難はまだ続いていて、地元では相変わらずその対応に追われています。東北に支援の手を差し延べ
 
たくても、まずは自分の足元の問題を片づけることを優先せざるを得ない・・・。そして、宮崎がまだそんな事態に
 
置かれていることは、いまとなっては殆ど報道されないという事実があります。
 
 メディアは総力を挙げて震災報道をしており、できるだけ細かいことも取り上げようとしていることも事実。いくら
 
細かく取材しても、これだけの大災害の中にあっては、全体の中ではごく一部に過ぎないことも事実。
 
 一方的に流れて来るニュース映像や情報に対して、受け取る側が 「 それは様々な事象の中の、ほんの一部
 
にすぎない 」 ということを肝に銘じておく必要がありそうです。
 
 宮崎の話を続けます。
 
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<1月18日>
 
 農商工連携事業の宮崎視察2日目。
 
 この日最初に訪れたのは、宮崎県東諸県郡綾町 「 綾てづくりほんものセンター 」 です。
 
 県道が交わる交差点。JAや町役場などの施設が集まる、町の中心部に、三角の大屋根がひときわ目立ち
 
ます。
 
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 交差点に面した敷地の角には、白地に青の幟が数本はためいていました。
 
 「 歓迎 旭化成陸上部 」 の看板。
 
 宗兄弟はじめ有名選手を輩出した旭化成陸上部の地元。たぶん、合宿かなんかが綾町で行われていたものと
 
思われます。
 
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 綾町は、縄文遺跡や古墳が出土し、遥か古代から人々の営みがありました。そして、日本一ともいわれる
 
原生の照葉 ( 常緑広葉 ) 樹林が拡がる、歴史と自然に恵まれた町です。
 
 素朴な風景と、自然の恵みと、手づくりの優しさ・・・をコンセプトにした農産物直売所がここ。