
『 デフレの正体 』 藻谷浩介著、角川oneテーマ21新書。
サブタイトルは・・・経済は 「 人口の波 」 で動く。
最近結構売れているようですが、面白い本です。そう言われれば・・・ナルホド・・・と思います。
ここ数年、景気が良くない、低迷している、元気がない、構造不況、デフレ不況・・・などなど、どこへ行っても
そんな話ばかり。一方で、経済指標を見れば、それほどでもなかったりする・・・どうも腑に落ちない面があり
ました。
そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれる内容の本です。
第1講 思い込みの殻にヒビを入れよう
第2講 国際経済競争の勝者・日本
第3講 国際競争とは無関係に進む内需の不振
第4講 首都圏のジリ貧に気づかない「地域間格差」論の無意味
第5講 地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
第7講 「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち
そして、第9講からは・・・「 ではどうすればいいのか 」 という、著者なりの考え方が述べられています。
「 多様な個性のコンパクトシティたちと美しい田園が織りなす日本 」 へ、というプロローグに向かって、一気に
読み終えました。
ずいぶん昔になりますが、この方の講演を聞いて、とても分かりやすかったこと、スルッ!と入って来たことを
想い出します。この本も、そのときの感覚と同じで頭の中が、ある意味スッキリ!!・・・しました。
【 2011年1月25日 読了 】