
“ お帰りなさーーーーい!!”
秋保温泉郷の奥、二口渓谷まで行った帰りに立ち寄った 「 スズメのお宿 」。
店 ( というよりは普通の民家 ) に入ったとたんに、大きな声を掛けられました。どうやら、これがこの店の
おもてなしの方法のようです。髭に作務衣姿のおじいちゃん、かなり怪しげな雰囲気です。

たぶん、もともとは古民家だったんでしょうね。畳敷きの20畳ほどの広さ。壁一面に貼り紙、床の間には
こけしとブロックに乗った福助人形、床柱には扇子。

棚には、これでもかっ!というほどの置物、貼り紙、レトロな写真・・・etc
ますます怪しい雰囲気です。
しかも、お客様が一人もいない・・・。メニューを見たら、店の佇まいから想像していた値段よりは、かなり高い。
正直 “ 失敗したかなぁー ” と思いましたが、座敷に上がってしまってから、出るわけにもいかず、「 もりそば 」
を注文。

濃いめのツユに、コシのある蕎麦。
これが意外に美味しかったですね。
それより意外だったのは、私たち夫婦が入ったときには誰もいなかった店が、あれよあれよという間に満員に
なったこと。最後は、中年女性4人組と相席になり、それでも来店する人がいて、諦めて帰る人まで出る始末。
食べ終わって精算し、店を出るときには・・・“ いってらっしゃーーーい!!”
相当怪しげで、店主はいたってまじめで、客はいささか戸惑うような店 「 二口街道 手打ちそば スズメのお宿 」
でした。