
この看板を見たら、中に入ってみたくなりませんか?
日本を代表する建築家が建てた歴史的建造物。それが、紆余曲折の末、この地に残された・・・という話。
金沢の街、近江町市場を一回りし、再開発でできたビルの中もひと通り見、ボチボチ帰ろうかと思っていた
ときに、何気なく目に止まったのが、この看板。しかも・・・、

次は、この表示です。ナニナニ・・・、
「 銀行とカフェが併設しております。・・・銀行ご利用の方は店内を通り抜けてください。」・・・どういうこと?

こういうことです。このアングルは、銀行の窓口を背に、スタンドの灯りのついた記帳台があって、パーテー
ションの向こう側は 「 カフェ&ショップ 」 になっています。
北國銀行武蔵ヶ辻支店は近江町市場の隣り、武蔵ヶ辻交差点に面して建つ重厚な建物。20世紀の日本を
代表する建築家 「 村野藤吾 」 の設計で、1932年に建てられた 「 加能合同銀行本店 」 です。北國銀行は
1943年に、加能合同、加州、能和の三行が合併して誕生した銀行ですから、前身の銀行の本店だった建物。
併設されているのは、「 まめや金澤 萬久(ばんきゅう) 」 という店で、ここがナント!本店。今年1月に東京駅
エキナカのグランスタにも店を構えた 「 豆屋 」 です。
これは実にユニークな組み合わせですね。静かな銀行のロビーの一画がパーテーションで仕切られていて、
抹茶を飲みながら、創作和洋菓子をいただける・・・。ある意味、感動的な店づくりです。