
名古屋市で開催された 「 にっぽん商店街シンポジウム 」。
開会式で河村名古屋市長の激辛挨拶のあとに登壇したのは、全国商店街振興組合連合会理事長の桑島氏。
東京の千歳烏山商店街のスタンプ事業で一躍有名になり、その後も次々に活性化の手を打ち続ける、いわば
商店街活性化のカリスマ理事長です。話は、まとまっていて分かりやすく、好感が持てました。ただ、さすがの
桑島さんもお年を召しましたね。
開会式のあとは、記念講演会。
歴史作家の井沢元彦さんが、「 歴史からみた商店街 」 というテーマで約1時間ほど講演しました。この話も
面白かったです。井沢さんは名古屋市生まれ。織田信長によって、日本史上初めて岐阜の地に造られた
城下町と楽市楽座。兵農分離を進め、関所を撤廃し、自由に商売するシステムを作り上げた信長は、商店街
のルーツを作った・・・という話。テンポのいい語り口で、歴史と商業と街の成り立ちを解説してくれました。

昼食休憩のあと、午後からはシンポジウムです。
いち早く会場入りして、最前列に席を取りました。

ステージ一番端のこの席は、シンポジウムのコーディネーター席。
元NHKで、今はフリーアナウンサーの宮本隆治さんがコーディネーターを務めます。パネリストは、記念講演
をした井沢元彦さん、岩波新書 「 変わる商店街 」 等で有名な中沢孝夫さん、静岡呉服町商店街の活性化
「 一店逸品運動 」 で知られる常に和服の野口智子さん、そして地元お笑いコンビ スピードワゴンの井戸田さん
と小沢さんです。
さすが宮本アナウンサーですね、井戸田さんの大ボケも、中沢さんの毒舌もさらりと受け流して、見事な
さばき方を見せてくれました。笑いあり、蘊蓄あり、情報あり、提案ありの約2時間。
このシンポジウムの模様は 「 12月25日(土)16:00~17:00 」 にNHK教育TVで放送されます。そのため
に、会場後方に大げさなTVクルーたちがいたんですね。それにしても放送にはそぐわない発言もあったので、
どう編集されているか楽しみです。