
雨上がりの、仙台市秋保温泉、磊々峡。足元はまだ濡れていて、滑るのに気をつけながらの散策でした。
「奇面巖 ( きめんいわ )」。「 岩 」 ではなく 「 巖 」 の字が当てられています。

これのことでしょうね。
名取川によって削り取られた岩壁が、そういわれれば、顔のように見えなくもない・・・。不思議な紋様のように
も見えます。そそり立つ岩肌が見事です。

もうもうと上がる湯けむり。
秋保温泉は、同県鳴子温泉、福島県飯坂温泉とともに、「 奥州三名湯 」 に数えられ、古墳時代からあった
という説もあるほど古くからの温泉です。
湯けむりの上がる場所の近くに、こんな碑が建っていました。
『 秋保 』 畑山崇一
松なみの梢をぬう 朝露に
湯けむり 疲れすわせる
野鳥の口笛 せせらぎ
秋を束ねる稲架
磊々峡 岩頸に身を支え
赤とんぼ翔け交う夕映に
人間の暮らしの祥を見る