
名古屋市大須商店街。大須観音通りの突き当たりにある 「 大須観音 」。
境内に掲げられた略縁起によると、
この寺は、もともと尾張国長岡庄大須郷 ( いまの岐阜県羽島市大須 ) にありました。開山したのは能信上人
という人物。江戸時代に現在地に移転し、大火や空襲による二度の焼失を被りましたが、昭和45年 ( 1970 )
に再建されたものです。
大須商店街は、この大須観音の門前町として栄えて来ました。

階段を登ると、正面に巨大な提灯がぶら下がっています。
たぶん 「 観世音 」 と大書してあるのでしょう、ご本尊は 「 聖観音 」。

建物は朱塗りの立派なものですが、コンクリート製で、正直あまり情緒がない感じ。
ただ、ここのお寺の凄いのは、その所蔵物です。大須文庫 ( 正式には真福寺文庫 ) と呼ばれる文庫には
1万冊以上の貴重な資料が保管されているようです。
中でも、「 古事記 」 の最古写本は国宝に指定されています。