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 ハンガリー国立オペラ座の内部は、たくさんのシャンデリアから降り注ぐ柔らかい光で包まれ、大理石の柱、
 
緩やかに延びる階段、彫刻に彩られた壁やドア、あちこちにある大きな鏡、どれをとっても豪華絢爛でした。
 
 そんなオペラ座の一角に、胸像が二つ建っています。
 
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 ひとりは 「 コダーイ 」。本名、コダーイ・ゾルターン。
 
 ハンガリーを代表する作曲家ですが、民族音楽学者、教育家、言語学者、哲学者という多面的な顔を持って
 
います。1882年~1967年ですから80年以上の生涯の中で、ハンガリー民謡の研究から端を発し、幅広い
 
研究活動を行いました。
 
 音楽教育にも熱心に取り組み、児童合唱からプロの合唱団向けの曲も数多く作曲しています。
 
 胸像のコダーイを見ていると、野生的で哲学的な雰囲気に満ち溢れているようでした。
 
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 もうひとりは 「 バルトーク 」。本名、バルトーク・ベーラ・ヴィクトル・ヤーノシュ。
 
 コダーイと同時期の、1881年~1945年、64年間の生涯。二人は友人同士でもあったようです。
 
 バルトークもハンガリーを代表する作曲家であり、ピアノ演奏家であり、さらに民族音楽の研究者という顔も
 
持っていました。
 
 第二次大戦勃発後、祖国を離れてアメリカに移住。最後はアメリカで迎えています。
 
 端正な顔立ちから、知的な意志の強さを感じます。
 
 
 この二人の姿を眺めていると、ハンガリーという国の持つ民族色の濃さがヒシヒシと伝わって来るようでした。