
眺望台と霞ヶ池の間、せせらぎに架かるのは 「 雁行橋 ( がんこうばし )」。
11枚の赤戸室石を並べて、雁が列をなして飛んでいる様子を表現しています。一枚一枚が、亀の形をして
いるので別名 「 亀甲橋 」 とも呼ばれています。
残念ながら実際に渡ることはできません。眺めるだけ。

さらにその奥へと足を運ぶと、何やら不思議な像がありました。しかも、かなり大きい。
「 日本武尊 ( やまとたけるのみこと ) の像 」 です。明治政府ができたときに造られたといわれ、碑銘には
「 明治記念之像 」 とありました。人物を模した像としては日本最古とのこと。
この像の周りだけ、独特の空気が支配しているような気がしました。

明治記念之像の内側に、天を突くように伸びているのが 「 根上松 ( ねあがりまつ ) 」。
立派です。高さ約16m。とくに根っこの部分が盛り上がるように地上に露出していて、独特の景観を形作って
います。
第13代藩主、斉泰 ( なりやす ) が、土を盛り上げた状態で松を植え、根を深く土で覆ったまま育てたのち、
成長後に土を取り除いて根を表に出した・・・と言われています。意図的に作り上げた奇観です。

園内の山崎山へ登る麓のあたりには芭蕉の句碑が立っていました。
元禄二年 ( 1689 ) 芭蕉が金沢で詠んだ句。
【 あかあかと 日は難面 ( つれなく ) も 秋の風 】