
ひととおり工場内の説明を終えたあと、案内されたのは、蔵風に作られた直売コーナーでした。
小上がりのような畳敷きの場所に座って、K部長の話を聞き、質疑応答を行ってからは、
“ 試飲も買い物もご自由に ・・・”

私が気になったのは、入口横に設けられたコーナー。
「 蔵内希少貯蔵酒 大吟醸古酒 」 の文字。
古酒も珍しいし、「 希少 」 という言葉に弱いですね。ここでしか手に入らない・・・と思えば気持ちが揺れます。

平成7年、10年、13年に仕込んだ大吟醸酒です。つまり、15年、12年、9年モノ。
日本酒は一般的には長く貯蔵するものではなく、新酒が喜ばれ、できるだけ早めに呑むのが常識・・・ですが、
しっかりした造りで、厳重に管理された環境で保存すれば、「 年代モノ 」 として格別な味わいが出ます。
3種類の試飲が100円。早速チャレンジしました。
香りを嗅ぎ、舌の上で転がし、鼻に抜ける感覚を確かめ、喉越しを試してみましたが・・・分かりませんでした。
3つの酒の違いは、そんなに感じません。
古酒なので、とろーーりとしているかと思いきや、全然普通でした。何も表示しないで出されれば、同じ酒だと
思ったかも知れません。
市販はしていないとのことでしたが、面白い試みだと思います。是非、「 プレミアムSAKE 」 として売り出して
もらいたいものです。