後ろ髪引かれる思いで歌舞伎座を一回りしたあと、向かった方向は、建て替え中に歌舞伎座のピンチヒッター
を担う 「 新橋演舞場 」 方面です。

時事通信社の前を通って、交差点を左折。目の前に現れたのが 「 新橋演舞場 」 でした。
大きいビルですね。ビルの壁面に 「 新橋演舞場 」 の文字がくっきり。右側から見るとレンガ色の壁面で、
いくらか和風の雰囲気がありますが、こちら側からは、ただのビルに見えます。
もともとは、新橋芸者の殿堂ですが、歌舞伎座改築中は、ここが歌舞伎の殿堂になります。

「 新橋演舞場 」 の前に懸かっているのは 「 采女橋 」。橋は橋ですが、下を流れるのは川ではなく首都高速
でした。橋のたもとには、小さな公園もあります。
江戸時代、この場所には松平采女正の屋敷があり、橋の名前はそれに由来しています。
立派なアーチ型の橋、欄干にはホテルや柳をデザインした柵が取り付けられており、橋灯もオシャレな
デザインです。よくよく見れば、結構面白い橋ですが、大都会の中に埋もれてしまっている感じ。

橋の欄干から見た 「 新橋演舞場 」 です。
かつては、橋の下を 「 築地川 」 が流れていて、このあたりを新橋芸者たちがそぞろ歩いていたことでしょう。
いまはその面影もなく、無機質な空間が拡がっていました。