
入り口でスリッパに履き替え、いよいよ天守閣へ登ります。
いきなり、この階段。左側が登り、右側が下りの一方通行。見た目では70度ぐらいの角度はありそうで、
“ えっ!これを登るの? ” と一瞬ひるみます。
これほど急な階段は珍しく、ほとんど梯子を登っているような感覚。長野県の松本城も、確かかなり急な階段
だったことを思い出しました。
それにしても、昔の侍の人たちは、ここを着物や裃で登り降りしていたんでしょうね。足腰はさぞかし丈夫
だったことでしょう。

急勾配の階段を登り、展示物を見て、また階段を登る・・・そんな繰り返しになります。
鎧兜は迫力がありました。生きていて、今にも動き出しそうなほど。
大天守めざして、とにかくひたすら登り続けます。

途中の小窓から、松山市内の景色がとぎれとぎれに見えます。
グルグル回りながら登って行くので、方角がよく分からなくなります。下界に見えているのは学校のようです。

城の中から、城を見れば、こんなふうに見えます。
屋根と屋根、瓦と瓦が折り重なるように建っています。

かなり登ってきたつもりなのに、まだまだ先があります。
城自体は、さほど大きくないはずなのに、迷路のような造り、小部屋と階段の多さ、小天守と大天守の存在、
といった複雑な内部で、見る者を楽しませてくれます。
ただ、もはやこのあたりで、息も絶え絶え・・・。

ようやく辿り着いた 「 大天守 」。松山市内が一望に見渡せます。
ちょっと下に見えている 「 小天守 」 の屋根の先端には 「 しゃちほこ 」。その遥か向こうに、丸い観覧車が
見えます。
松山城からは南の方角。伊予鉄道松山市駅、「 いよてつ高島屋 」 の屋上にある観覧車です。