
あわよくば・・・と思って来てみた歌舞伎座でしたが、お昼の時点ですでに長蛇の行列。
立見席は第二部の最初は満員。第二部の途中からであれば、「 もしかすれば入れるかも・・・ 」 とのこと。それ
までとなれば、待つこと3時間、それでも入れない危険性もあります。

長蛇の列を眺め、正面頭上に見える歌舞伎座の象徴 「 鳳凰丸 」 が染め抜かれた紫色の櫓を見上げながら、
“ 待つべきか、待たざるべきか・・・ ” しばし悩みました。このチャンスを逃せば、この歌舞伎座の中を見る
機会は永遠にありません。でも帰りの新幹線の時刻も考えて、3時間並ぶのは諦めました。

この日の演目。
【 第一部 】
一、御名残木挽闇爭 ( おなごりこびきのだんまり )
三津五郎、芝雀、染五郎、菊之助、海老蔵、獅童、勘太郎、七之助・・・。
二、熊谷陣屋
吉右衛門、富十郎、魁春、友右衛門、錦之助・・・。
三、連獅子
勘三郎、勘太郎、七之助、橋之助、扇雀・・・。
【 第二部 】
一、菅原伝授手習鑑 寺子屋
幸四郎、玉三郎、勘三郎、仁左衛門・・・。
二、三人吉三巴白浪 ( さんにんきちさともえのしらなみ )
菊五郎、團十郎、梅枝、吉右衛門
三、藤娘
藤十郎
【 第三部 】
一、実録先代萩
芝翫、橋之助、萬次郎、孝太郎、扇雀、芝雀、幸四郎・・・。
二、助六由縁江戸桜 ( すけろくゆかりのえどざくら )
團十郎、玉三郎、勘三郎、三津五郎、福助、左團次、仁左衛門、菊五郎、海老蔵・・・。
これだけ錚々たる役者が揃うことは、まずないでしょう。「 さよなら公演 」 ならではの豪華キャスト。人が集まる
はずです。“ あわよくば、ちょいと立見で・・・ ” などと思って行った私の方が甘い甘い。

こんなカウントダウン表示もありました。
私が行った日は、「 あと14日 」 の日。

立見は諦めましたが、せめて雄姿を目に焼き付けておこうと、歌舞伎座の周りを一回りすることにしました。
横の小路を入って、裏へ回り、割烹なんかのあたりをウロウロしながら、グルリと一周。第4期目の建物の
全貌を眺めて回りました。
もうすぐ、4回目となる建て替え工事が始まることと思います。「 サヨナラ 歌舞伎座 」。