ここ数日の集中豪雨で、松山でも被害が出ているようです。
ここの書庫で連載している 「 愛媛視察シリーズ 」 でだいぶ前にUPした、朝の松山散歩で訪れた「 萬翠荘 」
の裏山が崩れ、漱石が下宿したことで知られる 「 愚陀仏庵 」 が全壊したらしいです。
これ以上被害が拡がらないことを祈りながら、愛媛レポートを続けます。

ロープウェイには乗らずに、一人乗りリフトで登った松山城。
天守閣をめざして登り始めた私たちを、まず迎えてくれたのは、正岡子規の句碑。
【 松山や 秋より高き 天守閣 】
すがすがしい句ですね。澄み切った秋晴れにの中で、その空よりも高く見える松山城の天守閣の情景が
浮かびます。

急な坂道を、エンコラ、ヒイコラ登って行くと、お城の姿が徐々に見えてきます。
その前に驚かされるのは、石垣。
高いですねぇー。よくもこんなに積み上げたものだと感心します。壮大な石垣を見上げていると、ある意味
芸術的とも言えます。

ちっとやそっとでは、この城を落とすのは大変そうです。
高さはゆうに10m以上はある石垣を登って行けば、上から簡単にやられてしまいます。標高132mですから
山というよりは丘のようなところに築かれた松山城ですが、守りは堅そう。
そもそもは関ヶ原の戦いの直後に築城された城、その後増改築はされたものの、基礎部分は400年近い
歴史を持っていることになります。歴史の重みと、技術水準の高さには感心させられます。