
昼食後、ツァーの一行はバラバラになり、多くは 「 ドナウ・ベント 」 見学のオプショナル・ツァーへ。
私ら自由行動組の多くは、ドナウ川を渡って、向こう岸へ行く道を選ぶ人が多かったようです。
川沿いに歩くと、「 ゲッレールトの丘 」 の中腹に見える洞窟と頂上に聳えるのは大きな十字架。教会なのかも
知れません。

「 自由橋 」 を渡り始めます。
左斜め後方を振り返れば、茶色に濁ったドナウ川の向こうに丘が見えています。先ほど見えたのは、やはり
教会のようですね。丘の斜面に寄り添うように尖塔を持つ建物が見えました。
さらに丘の上には 「 自由の像 」。

「 自由橋 」 です。緑色。ハンガリー語では 「 サバッチャーグ・ヒード 」。
建設当時、この橋は、フランツ・ヨーゼフ橋と呼ばれていました。エリザベートの夫でハンガリー王を兼ねていた
ハプスブルグ家の皇帝の名前です。
この橋はハンガリーの建国1000年祭を記念して1896年に造られましたので、まず最初にこの橋に国王の
名前をつけ、次に7年後に建てた隣の橋に王妃エリザベートの名前をつけた、と言われています。いつからか
国王の名前は消えてしまいますが、どうやらこの国王、妻に比べて国民の人気がなかったために名前が外され
たらしいです。

欄干の向こうに見えているのが 「 エルジェベート橋 」。名前を外されなかった、王妃の名前の橋です。
エルジェベートは、エリザベートをハンガリー語読みしたもの。絶世の美女として知られたハプスブルグ家の
皇妃で、オーストリア・ハンガリー帝国の時代にはハンガリー王妃を兼ねていました。
ハンガリー語を学び、ハンガリーを愛し、国民からも愛された王妃だったようで、橋の名前もそのまま残って
います。