
視察最終日 ( 3月26日 ) の朝は、良く晴れました。
泊ったホテルは、本八戸駅の真ん前。窓から駅前ロータリーが見下ろせます。

まず、お邪魔したのは 「 六日町商店街 」。
前夜訪れた屋台 「 わが家 」 を経営するKさんが理事長を務める商店街です。組合役員の方々も数名参集
していただき、これまでの取り組みについて詳しくお話を伺いました。
視察に行ったのは26日。つまり 「 6 」 のつく日でしたので、恒例の 「 六の市 」 の開催日に当たりました。
商店街の歩道上を利用して近隣の方々が店を開いています。魚介類が多いですね。
六日町の通称は 「 肴町 」。元禄年間に魚の独占販売を認められていたのが、ここの町です。魚は 「 肴町 」
でしか売ってはいけない・・・城下の中央に位置する六日町に与えられた特権だったようです。現在もその名残り
でしょう、何軒かの魚屋が残っています。
大型店の撤退・廃業、建物の老朽化、構成員の高齢化、空き店舗の増加といった全国共通の課題を抱えては
いますが、「 六の市 」 を柱に 「 継続は力なり 」 で長らくイベントを続けていることには頭が下がります。商売は
素人とはいえ元気ハツラツの女性理事長Kさんを、幹部の方々が盛り立てて活動を展開している街でした。

次に案内してもらったのは 「 十三日町商店街 」。
ここは広い歩道、整備された街路樹やストリートファニチャーが並ぶ商店街でした。
ここでも大型店の撤退で大型の空き店舗ができてしまい、それを地元が中心になってテナントを再度埋めて
運営しています。経営は決して楽ではなさそうですが、何とか街を残して行きたいという意志を感じました。
「六日町」「十三日町」のほか「十六日町」「廿十六日町」「三日町」「廿十三日町」「八日町」「十八日町」・・・、
八戸の町名は数字で分かるようになっています。
東北では仙台の国分町に次ぐ第2位の歓楽街といわれる呑み屋街と、商店街が渾然一体となり、縦横に小路
が走っていて、迷路のような街。それが逆に、街探検の面白さが残っている街です。商店街の方々も、厳しい
時代を前向きに前進して行こうという雰囲気に満ち満ちていました。