開運橋から河岸へ降り、花いっぱいの北上川沿いの遊歩道から、材木町商店街へ上がりました。
 
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 南北に延びる 「 材木町商店街 」 の南側入口。
 
 そのルーツは400年前の南部藩時代に、木場の材木商を中心に商人街が形成されたことに始まります。
 
 ここの商店街のキャッチフレーズは 「 いーはとーぶ アベニュー 」。宮沢賢治がキーワードになっています。
 
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 商店街に入ってすぐ左側にあった文具・事務用品の 「 きずや 」 のファサード。
 
 まさに 「 イーハトーブ 」 です。
 
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 今回の 「 街歩き 」 で辿って来た 「 肴町 」 や 「 大通り 」 は、材木町より新しくできた商店街で、大型店
 
の核店舗を中心に繁栄して行きました。その結果、相対的に地位が低下して行ったのが材木町。
 
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 危機感を持った材木町商店街の方々が、まず取り組んだのは、ハードではなくソフトでした。
 
 昭和49年、約430mの通りを歩行者天国にした路上買物市 「 よ市 」 をスタートさせたのです。4月から11月
 
までの毎週土曜日夕方の開催ですから、やる方も結構大変だと思います。それを今日まで継続して来ている
 
ことだけでも素晴しい。
 
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 雨が降っても風が吹いても、とにかく土曜日の夕方、定刻に始まる 「 よ市 」 は、盛岡市民に定着し、周辺の
 
農産物直売もどんどん増えて、大変な集客力を持つまでに成長して行きます。
 
 その後、高度化資金等を活用して街路を整備し、宮沢賢治の世界をテーマにした商店街造りをして来ました。
 
 ソフト活動先行で、ハード整備は後から付いてくる・・・。商店街活性化のひとつの典型がここにあります。