
青森駅前に聳える 「 ミッドライフタワー 」 です。17階建て。
正式には 「 青森駅前第一地区第一種市街地再開発事業 」。商業施設、医療施設、福祉施設、シニア対応型
分譲マンションを組み合わせた複合型居住施設です。
「 青森市のまちづくり 」 は、イコール 「 コンパクトシティの形成 」 という基本理念の実現に向けた挑戦でも
あります。これまで無秩序に拡大・分散してきた街づくりのベクトルを、市街地の内側に向けることで、機能的で
効率的な都市に造り直そうというもの。「 居住 」 もそのうちの重要な要素のひとつです。

「 春フェスティバル 」 の準備も着々と進んでいました。
真夏の 「 ねぶた祭り 」 と 「 よさこい 」 を合体させた祭りです。仕掛けたのは、今回の視察で説明・案内を
してくれたK氏らを中心とする 「 青森市まちづくり あきんど隊 」、2006年から始まった春の一大イベントです。

青森駅前の正面海側には、新しい施設が建設中でした。
「 ねぶたの家 ワ・ラッセ 」。ねぶたの常設展示場を兼ねた観光・交流施設のようです。いつ来ても、勇壮な
ねぶた祭りの山車を見ることができるようになります。
パサージュ広場、まちの駅、温泉、各種サービスなどの機能を持つ 「 新町商店街 」、複合再開発施設である
「 アウガ 」 や 「 ミッドライフタワー 」、春フェスティバルやねぶた祭りといったイベント、公共施設である
「 ワ・ラッセ 」。青森市のまちづくりは、太くてしっかりしたコンセプトに貫かれています。
それが 『 コンパクトシティの形成 』 という基本理念。
商業者、一般市民、商工会議所、NPO団体、学校、企業、行政等、青森市という街に関わる人たちがお互いに
連携して、同じベクトルに向かって進んでいます。どんなにいいことを言っても、どんなに立派な理論があっても
「 まちづくり 」 に一番必要なことは・・・【 みんながまとまって、同じ方向に向かって前進すること 】 だと痛感
させられました。