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 ブダの王宮を、「 ゲッレールトの丘 」 方面へ向かって、ひたすら歩きました。
 
 ブダ地区の丘陵は、一面家で覆われています。ただ、この画像で珍しかったのは、ビルが映っていること。
 
 ブダペストの街は、ほとんどが低層住宅で、せいぜい3階~4階の高さが殆んどですが、この角度から見える
 
街並みには5~10階はありそうな建物がいくつか映っていました。
 
 観光客的立場からは、できればあまり高いビルは建てて欲しくない・・・。
 
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 ハンガリー王朝が黄金期を迎えたマーチャーシュ王の時代。つまり15世紀後半には、新しい文化が次々に
 
入って来ました。
 
 とくにイタリアの影響が大きかったようで、直接現地から多くの職人や文人を招いて、王宮を華やかなタイル
 
や石彫で飾ったようです。
 
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 マーチャーシュ王は領土拡大にも積極的で、1485年にはウィーンを占領するまでに至り、神聖ローマ帝国
 
の皇帝の座を狙ったといわれています。
 
 しかし、ウィーン占領の5年後、1490年に彼は急死します。
 
 マーチャーシュ王亡き後のハンガリー王朝は、坂道を転げ落ちるように没落して行くことになります。国は東方
 
のオスマン・トルコに占領され、この美しい王宮は兵舎や馬小屋になってしまったとのこと。
 
 時代は下って、第二次世界大戦ではドイツ兵が立てこもり、内装はほとんど壊滅的破壊、修復されたのは
 
1950年代に入ってからのことです。
 
 様々な苦難の歴史を経て、形を変えながら現代に引き継がれてきたブダ王宮ですが、その堂々たる美しい姿
 
で高い丘からブダペストの街を、静かに見下ろしていました。