愛媛県内子町の視察は、歴史的街並み保存地区である 「 八日市・護国地区 」 から 「 本町通り 」 へ入り、
 
最近オープンしたばかりという 「 農産物直売所 」 を見せていただきました。
 
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 商店街の空き店舗を活用した直売所。補助金は農林水産省のものを使ったとか。
 
 商店街に農水省の補助金が入るのは珍しいケース・・・と思いきや、話を聞いていると、どうやら最近は全国に
 
多くの事例があるようです。
 
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 店の奥には 「 惣菜 」 と 「 うどん 」「 そば 」「 豆腐 」「 漬物 」 といった日配品コーナーもありました。
 
 店先の農産物はじめ、何から何まで手づくりでやっていることが分かります。商店街の中のシャッターを、
 
何らかの形で開けようという意思が伝わって来ます。
 
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 街の中には、こんなユニークな案内板も見つけました。
 
 「 内子の三もぐり 」 ・・・。潜水艦関係者だった重岡信次郎さんが 「 大海深く 」、海軍兵学校航空隊の
 
安達東三郎さんが 「 大空深く 」、金鉱技師として採鉱に生涯を捧げた菊地秀次郎さんが 「 大地深く 」。
 
 こじつけといえばこじつけのようなものですが、何でも名物にしてしまおうという根性が素晴らしい。
 
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 さらに100メートルほど行けば、大正時代に建てられた 「 内子座 」 があるはずでした。歌舞伎を上演できる
 
劇場ということで、見たい気持ちは山々でしたが、残念ながら時間がなく、今回は100メートル手前で断念。
 
 本町通りから、裏道を通って内子町商工会の建物へ向かいました。
 
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 お寺の塀際を歩いて、商工会の建物へ向かいます。
 
 何となく、見渡す景色に違和感を感じて、しばらく立ち止まっておりました。
 
 お墓の色ですね。白が圧倒的に多い。私の地元では圧倒的に黒が多いので、立ち並ぶお墓の景観に違和感
 
を覚えたという訳です。白御影石なんでしょうか?産地が近くにあるのかも知れませんね。
 
 トコロ変われば、お墓の色も正反対になる・・・。
 
 その後、商工会館の会議室で、現地の関係者の方々からスライドの説明を聞き、質疑応答の時間を作って
 
いただきました。本当に懇切丁寧に、時間を惜しまず説明をしてもらい、感激でした。
 
 ただ、どこへ行っても多かれ少なかれ地方の商店街は苦戦しています。とくにリーマンショック以降は最悪の
 
状態が続いているようです。そんな苦しみの中で、内子町の方が言った言葉が、強烈に印象に残っています。
 
 『 今は苦しいですが、苦しい時にこそ、タネを播きませんか? 』