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 『 一勝九敗 』 柳井 正 著、新潮文庫。
 
 ユニクロは 「 ユニーク・クロージング・ウエアハウス 」 の略だそうで・・・知りませんでした。
 
 1984年 ( 昭和59年 ) 6月2日土曜日、朝6時。広島市中区袋町にオープンしたカジュアルウエアの小売店
 
がユニクロの始まりです。
 
 そもそものヒントは、アメリカの大学生協。学生が欲しいものをすぐにでも手に入れられるような品揃え、それで
 
いて接客がいらず、セルフサービスの店。買う側の立場で店づくりがされていて、本屋やレコード屋のようにスッ
 
と入れて、欲しい物がなければ気楽に出て行ける。
 
 そう言われてみると、カジュアルウエアで、そういう売り方をしている店はなかったのかも知れません。
 
 もともとのロゴは 「 UNICLO 」 だったのを、たまたま間違えてしまったら、その方が格好良かったので
 
UNIQLO 」 に変更したそうで、偶然からの展開が面白いことになった話です。
 
 この本全体が、ユニクロ経営の全貌を披露していると言っていいかも知れません。ここまで内部事情を
 
オープンにしていいの?と思うほど・・・。
 
 ユニクロの品質向上には、現場で学んだ失敗の数々が大きく寄与しています。つねに 「 現場を知る 」 ことが、
 
ユニクロ経営の原点といえます。
 
 読みごたえもあり、マネジメントの根本的な考え方を詳説したものであり、柳井氏の経営哲学を学ぶことが
 
できます。いつも手元に置いておいて、開いてみたくなるような内容が盛り沢山です。
 
                                                   【 2010年4月28日 読了 】