ブダペストは、ドナウ川の両岸に開けた3つの町、つまり西の 「 ブダ 」、北の 「 オーブダ 」、東の 「 ペスト 」
が19世紀に合併してできた街です。
ドナウの右岸、小高い丘の上に、王宮などの旧市街地が残る 「 ブダ地区 」。
そこから眺める 「 ドナウの流れ 」 は、言葉に表せないほど美しく雄大なものでした。
あまりの美しさに、息をのんで、息を止めたまま、ずっと見続けていたい・・・と思わせるような眺めです。

ブダペストの町の中央を流れるドナウ川は、ボルガ川に次ぐヨーロッパ第二の大河。ドイツのシュバツバルト
( 黒い森 ) を水源とし、南ドイツを横断して、オーストリア、スロヴァキアを潤し、その後ここハンガリーに入り
ます。さらに、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバを流れて、ウクライナと接したあと
黒海に注ぎます。
総延長2,860km。流域面積81万7千k㎡。
ヨーロッパの心臓部と 「 火薬庫 」 バルカン半島を貫いて、10カ国を流れています。

前面には悠久のドナウ川。
ツァーメンバー全員がドナウの流れに目を奪われているときに、フト後ろを見ると、鉄路がありました。
王宮の丘の裏側を鉄道が通っています。すぐ近くには 「 南駅 」 があります。

ブダペストの街を南北に貫くドナウ川。南側方向です。
ドナウの流域には、古来さまざまな民族が住んできました。ゲルマン系、スラブ系、ラテン系が代表格ですが、
ハンガリー人はアジア系でちょっと異色です。
宗教も様々。カトリック、正教会、イスラム教、ユダヤ教などなど。
呼び名もバラエティに富んでますね。各地で言語が異なっているせいです。「 ドナウ 」 はドイツ語、ハンガリー
語では 「 ドゥナ 」、ロシア語やスロヴァキア語では 「 ドゥナイ 」、クロアチア語やセルビア語では 「 ドゥナヴ 」、
ルーマニア語では 「 ドゥナーリア 」、そして英語では 「 ダニューヴ 」 と呼ばれます。
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァからも見えたドナウ川ですが、ブダペストの丘から見るドナウの流れは
また格別なものでした。