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 『 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの 「 マネジメント 」 を読んだら 』 (岩崎夏海著)、
 
ダイヤモンド社。
 
 いま随分売れているようですね。書店でも店頭に横積みされています。
 
 普段からベストセラーにはあまり興味がないのですが、表題に魅かれて手に取りました。
 
 “ いったい、どういう意味&内容なんだろう・・・? ”
 
 突然、都立高校の野球部のマネージャーになった女子高生が、「 マネージャー 」→「 マネジメント 」 という
 
流れから、ドラッカーに行き着き、たまたま書店の店員の “ 世界で一番読まれた本 ” という殺し文句で購入。
 
この本に書かれている内容を、野球部に応用していく・・・というストーリーです。
 
 ストーリー展開には少々無理もあって、ときどき、
 
 “ オイオイ!そりゃ、こじつけ過ぎだろう・・・! ” などと、ツッコミを入れたくなりますが、まぁ心を広く持って
 
読み進んで行くと、一気に読み終えてしまいました。
 
 著者も、最初は女性かと思っていたら、男性。東京芸大出身、秋元康に師事して、AKB48のプロデュースに
 
関わり、この本の登場人物の中にもAKB48のメンバーがモデルになっているとか・・・。
 
 野球のことも、なかなかよく分かっていて、楽しく読めました。
 
 ラストシーンが印象に残りますね。キャプテンの言葉、
 
 「 ( 前略 ) ぼくたちは、みんながしてもらいたいような野球をしたいからです。ぼくたちは、顧客からスタート
 
したいのです。顧客が価値ありとし、必要とし、求めているものから、野球をスタートしたいのです。」
 
 ドラッカーの 「 教え 」 も随所に紹介され、それをかみくだいて理解したマネージャーが野球部を徐々に変えて
 
行く。アイディア、発想がユニークで、こういうやり方もあるのかぁーー、と感心させられました。
 
                                         【 2010年 ( 平成22年 ) 4月13日 読了】