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           【「風の王国プロジェクト」ホームページ http://kaze-project.jp/index.html より】
 
 秋田県男鹿半島にある寒風山の山頂から、秋田湾をみた画像です。もちろん合成。
 
 昨夜、所属しているF会の例会があり、とても勇気付けられる&興味深い話を聞いてきました。今回の講師
 
は地元で美容室を経営しているH.Y氏、テーマは 「 そして秋田は風の王国になった 」 。
 
 秋田県の海岸線に大型の風車を1,000本立てよう、というプロジェクトです。
 
 講演の冒頭、講師からこんな問い掛けがありました。
 
 “ 皆さん、想像してみてください!! ”
 
 “ 今から50年後・・・、あなたはどこで何をしていますか? ”
 
 聞いているメンバーは、私も含めて中高年がほとんど。たぶん誰しも頭をよぎったと思います。
 
 “ 50年後・・・?生きてないでしょ? ”
 
 講師のY氏が言いたかったのは、「 50年後のあるべき姿から発想して、今なすべきことを考えませんか? 」
 
ということだったんですね。まさに 「 ブレイクスルー発想 」 そのものです。
 
 化石燃料の代替として自然エネルギーが注目されています。しかし、なかなか導入が進まず、効率も上がって
 
いない・・・。50年後のエネルギー事情を考えた場合、いま秋田県の海岸線に1,000本の大型風車を立てる
 
ことが、秋田県のみならず日本のエネルギー問題を解決するプロジェクトになる・・・というもの。
 
 聞けば聞くほど、このプロジェクトを進めるためには、秋田県こそ様々な条件が揃っています。
 
  ◆平坦な海岸線、しかもかなりの部分が県有地。
  ◆海岸から数百mは大部分が松林で、騒音&低周波問題はほぼクリアされている。
  ◆海を渡ってくる風の質の良さと安定性。
  ◆大型風車製造工場用地の適地と岸壁の存在。
 
 その他モロモロの条件が勢揃い。話を聞いている限り、日本全国で秋田のほかにどこでできるの?と思えて
 
来ます。さらに心強く感じたのは、講師のY氏がすでに多方面との交渉を始めていて、秋田にプロジェクトが
 
立ち上がった場合は 「 乗ってくれる 」 内諾を取っていること。驚きました・・・そこまでやっているとは・・・。
 
 人口減少、少子高齢化、景気低迷、産業衰退、自殺率最悪、など秋田を取り巻く環境はネガティヴな話題
 
ばかり。そんな中にあって、今回のプロジェクトは、夢のように見えて、実は現実になる可能性がすぐそこに
 
見えている話です。感心すると同時に、久しぶりにワクワクして来るような高揚感に襲われました。
 
 講演終了後は懇親会。
 
 その道の専門家たちの集まりであるF会。私と同年のS氏からは、「 このプロジェクトを進めるための新会社を
 
立ち上げませんか・・・?」 という 「 お誘い 」 もありました。
 
 50年後に自分はいないと思いますが、次の世代に引き継ぐ何かを残す・・・できれば大多数の人に喜ばれる
 
ような何かを・・・と考えた場合、このプロジェクトはやりがいがありそうです。