修復中の 「 ブラチスラヴァ城 」 の見学を終え、再びバスに乗って丘を下り、旧市街へ入りました。
この頃には雨もやんで、旧市街の路面は雨上がりでしっとりと濡れていました。

旧市街から、雨に煙る 「 ブラチスラヴァ城 」 を見上げます。
「 テーブルをひっくり返した 」「 碁盤をひっくり返した 」 という表現で語られる城の形がよく
分かります。
この街にもトラムが走っていました。
このトラム、見た目には相当年季が入っているようです。

チャーミングな現地ガイドさんに連れられて、旧市街を歩き始めました。
スロヴァキア共和国の首都ですが、人口はわずか40数万人。日本でいえば地方都市並みです。
午前中にウィーン市内を見て、午後にはここの街に立っていました。その間の距離、わずか60km。
ヨーロッパの首都間距離では一番短い 「 間柄 」 です。

紀元前にはケルト人、民族大移動の頃にはスラブ人が住み着いた街。
10世紀以降にハンガリー王国に支配された頃から、軍事、交通、交易の要衝として発展しました。
特にマリア・テレジアの治世には、最重要都市のひとつに位置づけられ、街並みが整備されたよう
です。ウィーンに比べればローカルな雰囲気が否めませんが、街全体がこじんまりとまとまっている
感じでした。