『 オールジャパン・ポップ 20 』 1971年6月2日のベストテンは、

 1.ある愛の詩        ( アンディ・ウィリアムス他 )
 2.アナザー・デイ      ( ポール・マッカートニー )
 3.美しき人生        ( ジョージ・ハリスン )
 4.シーズ・ア・レディー   ( トム・ジョーンズ )
 5.喜びの世界        ( スリー・ドッグ・ナイト )
 6.ハロー・リバプール    ( カプリコーン )
 7.悲しき青春        ( デビッド・キャシディー&パートリッジ・ファミリー )
 8.ひとりぼっちの野原    ( ザ・キャッツ )
 9.遠い初恋         ( リズ・アンド・オリエント・エクスプレス )
10.自由になりたい      ( シカゴ )

 この週は、「 ある愛の詩 」 の方の勢いが続いていて、「 アナザー・デイ 」 は2位。

 前週までビルボードでトップを続けていたスリー・ドッグ・ナイトの 「 喜びの世界 」 が、一気に

5位にランクアップして来ました。

 前週に9位と、ようやくベストテン入りしたシカゴの 「 Free 」 ですが、イマイチ伸び悩んで、

この週はワンランクダウンしてしまいました。

 ブラス・ロックと呼ばれたジャンルで、金管のパワーが炸裂する新鮮な音でした。ブラット・

スウェット&ティアーズやチェイスなんかもこのジャンルですね。

 シカゴといえば、デビューアルバムから連続2枚組みでリリースしたり、アルバムタイトルが

何の変哲もない数字の順番だったりで、ある意味特徴的というか個性的なグループでした。この頃

2枚組みのアルバムを買うだけの資力のなかった私は、ただただレコード屋で 「 Chicago 」 とだけ

書かれたデザインのアルバムを眺めていた記憶があります。

 歌詞がかなり政治的だったのも、このグループの特徴ですね。年を経るに連れて政治色が薄まり、

後年 「 素直になれなくて 」 という大ヒットを飛ばしました。しかもいまだに現役。そもそもから

数えると40年以上も続く長寿バンドです。

 この 「 自由になりたい( Free )」 もメッセージ性の強い曲でした。


 ちなみに5月29日付、ビルボード・ランキングは、

 1.Brown Sugar         ( ローリング・ストーンズ )
 2.Joy To The World      ( スリー・ドッグ・ナイト )
 3.Never Can Say Goodbye    ( ジャクソン・ファイブ )
 4.Want Ads          ( ハニー・コーン )
 5.It Don't Came Easy     ( リンゴ・スター )
 6.Put Your Hand In The Hand  ( オーシャン )
 7.Bridge Over Troubled Water ( アレサ・フランクリン )
 8.Sweet And Innocent     ( ダニー・オズモンド )
 9.Me And You A Dog Named Boo ( ロボ )
10.Chick A Boom        ( ダディ・ドゥ・ドロップ )

 5週連続トップのスリー・ドッグ・ナイトを蹴落としたのは、ローリング・ストーンズでした。