今年のウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートは、例年とはちょいと違った気分で観て

いました。

 毎年ウィーン楽友協会大ホールで行われるニュー・イヤー・コンサート。クラシック音楽界でも

最大級のイベントであるこのコンサートは、世界で最も多くの人々が同時に視聴するクラシック

コンサートとなっています。

 今年の指揮者は、フランスの大ベテラン指揮者ジョルジュ・プレートル。85歳を越えて、今なお

世界一流の指揮者であるプレートルの指揮は、「 省エネ 」「 エコ 」 指揮でしたね。とにかく、

動きが少ない。目線と体の動きで指揮しているような感じでした。

 ずっと連載してきた 「 中欧旅日記 」。新年を迎えたときが、ちょうどウィーンの紹介中というのも

不思議な巡り合わせです。ウィーンの街角を思い出しながら、コンサートのライブ中継を観ていました。

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 ウィーンの公衆電話。

 各国で公衆電話の形が違います。グリーンとグレーが基調のシックで落ち着いたデザインでした。

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 ウィーンの・・・たぶん・・・盲人用信号・・・だと思います。

 貼られたシールもそうですが、小穴のデザインが杖をついた人になっていました。

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 自転車関連の何か・・・だと思います。

 「 駐輪機 」 かと思ったのですが、そんな機械があるかどうか分かりません。


 そんなウィーンの街中の景色や空気を思い出しながら観ていたニュー・イヤー・コンサート。

 プレートルの「 エコ 」 指揮の下、世界最高峰のオーケストラであるウィーン・フィルが楽しげに

音楽をつむぎだしていました。

 もうひとつの楽しみは、音楽に合わせて登場するバレエ。ウィーン国立歌劇場バレエ団を中心に

華麗なパフォーマンスが披露されました。今年の舞台は 「 ウィーン美術史美術館 」。

 いつもは何となくみているニュー・イヤー・コンサートですが、実際に 「 その地 」 を訪ねた

というだけで、ものすごく身近に感じるものですね。ウィーン市街地の地図を拡げて、妻と二人、

思い出話に花を咲かせながら 「 ワルツ 」「 ポルカ 」「 ギャロップ 」・・・etc を堪能しました。