
「 ベルヴェデーレ宮殿 」 に向かって近づきます。
宮殿の前に広がる広い芝生と大きな円形の池。
その池の縁に、番いと思われる二羽の鳥が羽を休めていました。種類は分かりません。脚が赤く、
頭は緑、羽には青が入っていて、カラフルな鳥でした。

「 ベルヴェデーレ宮殿 」 は、対トルコ掃討戦や、スペイン継承戦争で大きな戦果を挙げた
「 オイゲン公 」 が、その持てる財力を惜しげもなく注ぎ込んで建設した夏の離宮です。
芸術を愛し、宮殿建設にも熱心で、新しいものが大好きだったオイゲン公。
建設にあたっては、ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントを起用し、自身も何かと口をはさんで
できた宮殿は、庭を挟んで上宮と下宮の二つの建物が向き合うという、極めて個性的な形になりました。

作曲家アントン・ブルックナーの碑です。
1824年オーストリアに生まれたブルックナーは、1868年からウィーン音楽院の教授に赴任、ウィーン
での生活が始まります。彼はワーグナーを崇拝したことでも知られ、生涯独身を通して、1896年この
ベルヴェデーレ宮殿近くの住まいで息を引き取りました。
長大な交響曲で知られるブルックナー最後の地です。