「 龍髯の松 」 を鑑賞しながら、さらにゆるやかな坂を登ります。

 その先にあるのが 「 五重塔 」。

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 真下から見上げると、鮮やかな朱の屋根の重なりに圧倒されます。

 和様と禅宗様 ( 唐様 ) の粋を集め、二つの様式を巧みに融合させた三間( さんげん )五重塔。

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 応永14年(1407)建立。国の重要文化財。

 屋根軒先の反りが大きいのが 「 禅宗様 」 の特徴。

 入口の板扉が 「 和様 」 の特徴を持っています。

 高さは29.3m。

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 全景も鮮やかですね。見ていて飽きない。

 中には入りませんでしたが、内部には極彩色の仏画が描かれているそうです。

 明治元年( 1868 )、神仏分離令が出され、塔の内部にあった仏像は眼下に見える 「 大願寺 」 に

移され、この建物自体は厳島神社が維持管理しています。

 天を撞くようにスクッ!と聳え立つ鮮朱の塔。高台にあるので、よけい目立ちます。