ウィーン市内へ出発したツァーバス。
到着したのは、見渡す限り広々とした空間に建つ建物の前です。
建物全体が 「 黄色 」。独特の色、全体が黄色というのも珍しい。
これがかの 「 マリアテレジア・イエロー 」 といわれる 「 黄色 」。

「 シェーンブルン宮殿 」 です。
ハプスブルグ家の夏の離宮。栄華を極めたハプスブルグの結晶のような建築で、ウィーン観光では目玉
のひとつとなっています。

レオポルド1世が 「 ベルサイユ宮殿を凌ぐ建物を造れ!」 と、建築家フィッシャー・フォン・
エアラッハに命じて造られた建物。
しかし、そのプランは戦争や財政難で頓挫してしまいます。
後を継いだのは女帝マリア・テレジア。
彼女はニコラウス・バッカシにロココ様式への変更を命じて、18世紀半ばに完成しました。
外壁の黄色が 「 マリアテレジア・イエロー 」 として有名です。

あまりに大きくて、なかなかカメラに納まりません。
広場の端から 「 左半分 」 と 「 右半分 」 を別々に写して、どうにか全体像を納めてから、
ゆっくりゆっくり建物近づいて行きました。
鮮やかな黄色が、次第に迫って来ます。綺麗ですね。ゴミ一つ落ちていない、見渡す限りの
だだっ広い広場の向こうに、豪華な宮殿が横たわっています。