
「 厳島神社 」の本殿の中を、一方通行で東から西へひと回り。
干潮の砂地の上に立つ神社を、今度は「 海の中 」から見ることにしました。「 西回廊 」の出口を
出て、すっかり干上がった「 海の中 」へ足を踏み入れました。
海側から見る「 本殿 」。干潮のときでなければ、見ることのできないアングルです。鮮やかな朱塗り
の柱と、檜皮葺きの屋根が幾何学的な造形美を形作っています。

振り返れば、目に飛び込んでくるのは「 大鳥居 」。
ずーーーっと水が引いて、もはや、鳥居のところまで歩いて行けそうです。インド人風の男性が、
靴を脱ぎ捨てて水の中を歩き始めました。最後は鳥居の下まで行って、記念写真。
近くで見れば迫力がありますね。とくに一番上の部分。左右に、ググッ!と反り上がっていて、
力強さが漲っています。

足元には、そこここに水溜りが残っています。
周りの人たちが、じっと水を見ているので、私らも目を凝らしてみました。すると・・・、
います、います、モソモソモソモソ、動いているのが・・・。
一見すれば、小石が動いているように見えますが、実は「 ヤドカリ 」。しかも、少しばかりの数
ではありません。そこらじゅうに一杯います。大小様々の「 ヤドカリ軍団 」が一斉に動き回る姿は
ある意味感動モノでした。
海の中から見た「 厳島神社 」。干潮ならではの景色を堪能することができました。