厳島神社の奥へ奥へと進みます。
「 西回廊 」の奥側まで水が引いて、砂地が見え、「 反橋 」のアーチが美しい曲線を
描いていました。回廊の右側(海側)にあるのが「 能舞台 」です。

ここももちろん水が引いて、砂地。
古くて由緒ありそうな「 能舞台 」でした。床までの高さはあまりないように見え、満潮で本当に
海水が上がらないのか心配になります。

全国的にも貴重な、重要文化財の「 能舞台 」だそうです。
ここで初めて能が演じられたのは1568年とのこと。現在の建物は江戸時代の建造です。
ここだけは朱塗りではなく、しっとりと落ち着いた雰囲気。能を鑑賞するのに、建物の方が目立って
しまわないように配慮されています。
潮の音や風の音にも負けないように、床は太鼓のような大きな音が出るように「 仕掛け 」がして
あるそうです。

「 西回廊 」を抜ければ、もう出口。一方通行ルートの終点です。
人工的に造られた「 御手洗川 」の河口と石垣、その向こうに「 大願寺 」が見えました。