干潮ですっかり潮が引いた砂地を右手に見ながら、「 厳島神社 本殿 」へ向かって行きました。
本殿入口手前に、ひとつ不思議なものが・・・。

鮮やかな朱塗りの祠の窓から、ひょっこり顔を出しているのは馬です。しかも白馬。
歴史的に幾多の戦場となった宮島。戦では、人と馬が一体となって戦いますから、もしかすると、
一心同体の「 馬 」を大切にするという意味が込められているのかも知れません。
さもなくば、この祀られている馬自体が「 超有名 」なのかも・・・。
拝観料を払い、いよいよ待ちに待った「 厳島神社 本殿 」へ足を踏み入れます。

フェリーで一緒に島に上がった小学生達と、ここでも一緒。
入口に「 世界文化遺産 」 「 国寶 厳島神社 」の文字が躍っています。
社殿の創建は推古元年(593)佐伯鞍職によるとのこと。西暦が一桁です。気の遠くなるような昔の
話。その後、仁安3年(1168)平清盛によって現在の形に造営されたといわれています。
祭神として「 市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト) 」と「 田心姫命(タゴリヒメノミコト) 」と
「 湍津姫命(タギツヒメノミコト) 」が祀られています。

息を呑みます・・・、言葉が出ないほど・・・。
鮮やかな朱塗り、檜皮葺きの美しい曲線を描いた屋根、どこまでもキリッ!と並ぶ柱、広々した開放感
溢れる板張りの床。
スケールの大きさはもちろん、「 寝殿造り 」の極地ともいえる荘厳な美しさです。
こういう場所に立つと、「 キオツケ 」したくなりますね。ダラダラした気持ちや仕草は、何となく
後ろめたさを覚えます。