入院中、とくに手術直後は、何をするにも頼りは「 看護師さん 」です。
ベッドについている「 ナース・コール 」ボタンを押すだけで、パタ!パタ!パタ!という足音を
響かせて、廊下を早足で駆けつけてくれます。
自分だけのために、ボタン一つで飛んで来る人・・・なんて、普段の生活では、いませんね(笑)。

ベッドの頭の部分。上のほうについている装置です。
左側が「 酸素 」、右側が「 吸引 」。これにチューブを繋いで使います。
私の場合は、手術直後の数時間「 酸素 」バルブのお世話になりました。チューブを差し込んで、
酸素マスクを取り付けます。やられている方は、結構苦しいものでした。
初めてだったせいもあるんでしょうが、「 自分の好きなだけの量の息がなかなかできません 」。
うまく表現できませんが、マスクをつけていないと、「そこらじゅうの空気を、好きなだけ
(多かったり少なかったり)吸えます」が、マスクをつけると、どうしても意識してしまい
「 小刻みな 」息遣いになってしまいます。違和感がつきまとって、やはり普通の状態じゃないん
ですね。術後、数時間で取れたときは、「 密室から大平原に出た 」ような気分でした。

「 医療用コンセント 」です。
もしかすると家庭用とは「 電圧 」が違ったりしていたのかも知れません・・・が、
私は。おかまいなしに、パソコンや携帯の充電に使わせてもらっていました。

トイレ(大)の脇についている「 非常呼び出しボタン 」。
トイレは「 密室 」になるし、何と言っても「 力が入る 」ので、このボタンは必需品ですね。
うーーーーん!と頑張った拍子に、プッツン!と倒れることなんかが、ありそうです。
昔の名残、「 看護師 」ではなく「 看護婦 」の表示になっていました。
各病室には、最低一人の「 担当看護師 」がつきます。
いまは、写真入りで病室前に「 担当看護師 」カードが掲げられ、誰でも一目で分かるような仕組み。
患者の方は「 自分にとって、必要なとき 」に、ちょいと呼び出せばいいわけですが、逆に看護師
さん側にとっては「 いつ(呼び出しが)来るか分からない 」ので、大変ですね。勤務時間中は一瞬
たりとも、気が抜けないことになります。
「 オールタイム臨戦態勢 」・・・頭が下がりました。