入院中に災害が起きたら、さぞかし大変でしょうね。

「 防災避難案内図 」というのが各病室の入口に貼ってあって、部屋の出入りの度に目に入ります。
H字型の建物の中に、エレベーター5基(うち1基は配膳専用ですが、人も乗れそうです)、階段は
4ヶ所あります。真ん中と、両端。
ホテルなんかでは、あまり良く確認しませんが、ヒマなこともあって、「 逃走路 」「 避難路 」は
常時確認していました。

洗面所は男女兼用。
使用時間は一応「 午前6時~午後9時 」となってはいますが、「 だいたい 」です。実態は夜中
でも使っている方がいました。
男女兼用、老若兼用ですので、男にしてみると、流し台が低くて少々使いにくい構造でした。顔を
洗うには、腰より低い位置まで頭を下げなければならない感じ。

トイレは、入口がアコーディオン・カーテンになっています。
「 密室 」になってしまうのを避けているんだと思います。
「 手洗い 」用の泡出し器があって、「 正しい手洗いの仕方 」を図解したポスターが貼ってあり
ます。毎回このポスターが目に入るので、自然と「 指の間 」とか「 親指は特に念入りに 」とか
意識して洗うようになりました。
入口も、「 大 」の扉も、ちょうど点滴のポールがギリギリ通過できる高さに設定されています。
床にも段差がなく、点滴ポールを押しながら「 入室 」できる構造。
当たり前のことですが、これが大変重要なことです。
術後、しばらくは点滴を「 伴って 」歩いていましたので、床の段差や入口の高さがやたら気になり
ました。トイレは問題なし。気を遣ったのはエレベーターです。
エレベーターのドアが開き、点滴を伴ったまま入ろうとすると、床とエレベーターの間の部分には
必ず「 スキマ 」と「 段差 」が・・・。
注意していないと “ おっとっとっと!! ” ということになりかねません。
考えてみると、点滴を伴いながら、街を歩くことはできませんね。自宅でさえ無理かも・・・。
バリアフリーのありがたさが、身に沁みて分かりました。