DVDなんぞを持ち込んで、久しぶりに「名画座」に浸りました。
『カサブランカ』、ボガート&バーグマンの姿だけが印象に残っていましたが、久方ぶりに観て、
意外に印象に残るのが「 脇役たち 」でした。
まず、ドーリー・ウィルソン扮するピアニストの「サム」。
人が良さそうで、まじめで柔順だけど、芯はしっかりしていて頼りがいもある。なかなかいい味が
出てます。
次に、ポール・ヘンリード扮する「ルノー署長」。
これはなかなかの曲者を好演しています。とくにラストシーンのさりげない転向の仕方は見事!
善人と悪人の間を行ったり来たりしながら、愛国心と反骨心を持ち続けているあたりが、いいですね。
最後はテーマの「 As Time Goes By 」。
改めて観て“ こんなに効果的に使われていたっけ? ”と感心するほど、いいタイミングでこの曲が
流れます。歌詞もメロディもいいですね。何回聞いても。
かの有名な「 君の瞳に乾杯! 」のセリフ。
少なくとも3回は出てきますね。こんなに出て来ていたとは、知りませんでした。
何となく観ていたせいか、ラストシーンの1回だけだと、勝手に思い込んでおりました。
ボガートの仕草がやたらカッコイイ。あのハードボイルドとやさしさの裏表みたいなところが…。
ただひとつ、現代では嫌われそうな点がありました。それは…「 タバコ吸いすぎ! 」(笑)