【7月11日(土) サイモン&ガーファンクル 東京ドーム公演 開演約4時間前】

 1曲目『 旧友~ブックエンドのテーマ/Old Friends ~ Bookends Theme 』

 2曲目『 冬の散歩道/Hazy Shade of Winter 』

 3曲目『 アイ・アム・ア・ロック/I Am a Rock 』

 4曲目『 アメリカ/America 』

 5曲目『 キャシーの歌/Kathy's Song 』

 6曲目『 ヘイ・スクールガール/Hey Schoolgirl 』

 7曲目『 ビーバッパ・ルーラ/Be Bop A Lula 』

 8曲目『 スカボロー・フェア/Scarborough Fair 』

 9曲目『 早く家へ帰りたい/Homeward Bound 』

 前列の超ロング茶髪でおしゃべりな「娘時代の砂かけババア」の愚行蛮行に眉をひそめ、切れる

寸前まで行きながらも、「大人の品格(笑)」をかろうじて保って「手は出さず」に我慢しながら、

スクリーンを見ていました。

 不覚にも、家を出てから数時間後に・・・“ あぁっ!オペラグラス忘れたぁー! ” と気付きましたが

時すでに遅く、本番では「豆粒大(それでもアリーナ席は幾分大きく)」の二人にしか見えず、右・中・

左のスクリーンに頼っていました。そのスクリーンに突然・・・、

 昔なつかしい映像が流れて来ました。

 「サングラスをかけた青年が、強い日差しのプールに浮かんでいる」

 「プールサイドで青年が父親から説教されている」

 その青年はダスティン・ホフマンです。映画『 卒業 』のシーンのショットが次々に映し出され、その

映像に重なるように始まったのが次の曲、

 10曲目『 ミセス・ロビンソン/Mrs Robinson (includes Not Fade Away) 』

 嵐のような拍手が沸きあがりました。


 そんなステージが始まる、約4時間前。私ら夫婦は、神楽坂をそぞろ歩きしていました。

 「神楽坂」の名前がついた由来には、定説がないようです。

 飯田橋の駅から一旦下ったところの交差点を「上り」始めると「神楽坂」です。歩行者天国では

ありませんが、車はさほど通らず、人通りの方が多いため、実質「ホコ天」状態。

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 坂道を上がりきったあたりで、飯田橋駅方面を振り返ります。両側に紅白の提灯が下がり、その列

が坂道の下りカーブに沿ってゆるやかな弧を描いています。賑やかな感じで、お祭りのようです。

 広めの歩道、深緑の街路樹、紅白の提灯、そぞろ歩きにはもってこいのシチュエーション。

 老若男女、というよりはどちらかと言えば「老男女」が多かったようですが、みんな歩いています。

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 坂道の途中には「石標」のようなものがありました。

 台形のモニュメントが歩道脇に立っています。神楽坂の曰く因縁が書かれています。

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 「絵」の部分は『 牛込神楽坂之図 』。天保11年(1840年)頃に、かの『 歌川広重 』の作です。

 神楽坂の坂の上から、江戸城牛込御門を眺め下ろした景色です。

 今から170年くらい前には、この坂の上から、こんな風に見えていたことになります。

 景色はすっかり変わってしまいましたが、不思議なのは「空気」とか「雰囲気」とか「風」は、

その頃の「何か」がありそうな気がしたこと・・・。