《清水寺仁王門》を内側からくぐり抜け、石段を下って《清水坂》方面へ。

 《清水坂》と《五条坂》の合流点を右へ折れると《三年坂》です。別名《産寧坂》。

 《産寧坂》の言い伝え・・・。「この坂で転べば、三年以内に死ぬ!」ってホント?くわばらくわばら。

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 こちらの方面がメインストリートなのか、登ってくるときの《茶わん坂》よりも、一層人通りが多く

なり、下り坂の向こうは人で埋め尽くされています。

 両側にはお店が軒を連ね、《イノダコーヒー》、和雑貨《ガラス堂 び和ん》、《七味屋本舗》、

お香屋《松栄堂》、甘味処《梅園》・・・あります、とにかく、人も多いですが、素敵な店も多い。

 曲がりくねった狭い路地、時々抜け道のような小路もあります。ガイドブック片手に歩いていても、

自分の居場所が分からなくなるときも。道は《三年坂》を下るに従って大きく左側(西側)へ蛇行して

いたらしく、いつのまにか市内中心部方面へ向かってしまっていました。

 あわてて軌道修正し、再度北上。

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 《ねねの道》の標識を見ながら、緩い坂を登ると《鷲峰山(じゅぶざん) 高台寺》。秀吉没後に

《北政所=ねね》が夫の菩提を弔うために建てた寺です。

 入口から入るとすぐ右手にずらりと並ぶのは《マニ車》。チベット仏教によく見られるもので、

金属製の円筒形をしています。一度回せば、お経を読むのと同じ「ご利益」が得られるそうで、順番に

回して行けば、何回もお経を唱えたと同じ功徳。極めて効率的・・・ですが、そんなに安易な方法を選んで

いいのかなぁ?という疑問も沸いて来ます。

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 《茶室 遺芳庵》はその昔《ねね》が使ったことがあるのでしょうか・・・。

 ここ高台寺へ足を踏み入れたのは初めてです。今はどうか知りませんが、私達の時代の修学旅行では

ベーシック・コースには入っていませんでした。今回訪れたのは “ 三女のたってのお願い ” で

“ 是非とも高台寺と建仁寺の庭を見たい ”という希望があったからです。

 京の街歩きをしていた3月下旬。

 ちょうど桜が満開に近く、薄暗い堂内からは、綺麗な桜が見えていました。