
《清水の舞台》を通り抜けて左手に《地主神社》があります(正確には「ありました」)。
というのも、今まで4回くらいはここに来ているはずなのに、この神社の記憶がなかったからです。
高校の修学旅行、大学の友人達、学生時代の○畿ツーリストの添乗員バイトで2回くらい。そのうち
いずれも、ここは私の目にも記憶にも残っていないことになります。
《地主神社》は「縁結びの神様」。縁結び自体にあまり興味がなかったので、眼にも留まらなかった
んでしょう・・・。ガイドブックによれば、「創建は日本の建国以前」「土地そのものが国の重要文化財」
「主祭神は大国主命」「社殿前の恋占いの石は縄文期の遺物」「縁結びのお守りが多種多彩」などの解説
がされています。
“嬉々として” “鬼気迫る勢いで” “危機感を持って” お参りに向かったのは、長女と三女・・・
のみ。縁結びなどという言葉はとっくの昔に「死語」になった私と妻は、別にお参りもしませんでした。

《五条坂》《茶わん坂》方面から《清水寺》へ入り、グルッ!と回って《清水坂》方面へ下ろうと
しました。このため、本来一番最初にやるべきセレモニーの手水が最後になってしまいました。龍の形
をした手水鉢で、順序が逆になってしまったお詫びを心で唱えながら、一応、手を清めてから、清水を
後にすることにしました。

《本堂》側から石段を降りていけば、右手に朱色も鮮やかな《講堂》と、その向こうに《三重塔》が
見えてきます。そのまま石段を降り続けて《清水坂》方面へ。
この間ずっと、春の朧がかったような《京の街》が眼下に拡がっていました。