「捨てようと思っても、捨てられず」「想い出だけの塊」になっていた「レコード」。
ステレオの故障、CDの発売の頃から、段ボールに入れられたまま、部屋や納戸の片隅でホコリに
まみれていた「レコード」。私と妻の二人分の「想い出の塊」を、昨夜、ついに「嫁に出しました」。
二人分合わせて、約100枚。一枚ずつ取り出して、ホコリを拭い、しみじみ眺めて別れを惜しんで
いましたが、ナント!ナント!、「完全にかぶっているのが2枚」ありました。結婚してから我が家で
レコードを買った記憶はありませんので、お互いの独身時代に、たまたまのキッカケで二人が同じLP
を買ったわけで、ある意味驚きでした。

『クリムゾンキングの宮殿/キング・クリムゾン』以前このブログで取り上げたことがあります。
プログレッシブ・ロックの時代の幕開けを飾る1枚。私が持っているのは当たり前ですが、友人の影響
で買ったという妻にオドロキ。

『リフレクションズ/寺尾聡』昭和56年(1981)リリース。「ルビーの指輪」などが入ったアルバム
で160万枚のミリオンセラーになりました。それまでの歴代№1「氷の世界/井上陽水」を超え、
「天国のドア/松任谷由実」に抜かれるまで記録を持ち続けたアルバムです。
おそらく独身時代の二人が、発売と同時に買ったものと思われます。
何故この2枚なのか・・・は「神のみぞ知る」で、あまりにもジャンルの異なる2枚だけに奇遇と言う
しかありません。かぶったのは、この2枚だけで、あとは同じモノはありませんでした。
“嫁入り先”は、私の長年の行きつけの店。基本的にレコード盤、基本的に昔の洋楽。基本的に
昔のロックですが、たまに基本を外れてCDありフォークあり演歌やポップスもあり・・・という
ロック酒場『J』です。
昨夜9時すぎ、車の荷台に載せて妻と二人でマスターのFさんの元へ運びました。

キズあり、腐食ありで保存状態は保障の限りではありません。「何故か?」段ボール箱に入れたまま
30年近く捨てれなかったレコード。
“あとは一切関知しない。Fさんが煮て食おうが焼いて食おうが、全部捨ててても文句は言わない”
と言い残して、“嫁入り”は一瞬で終了しました。
とはいえ、あのうち何枚かはもう一度ターンテーブルに乗って、音を出すチャンスを与えてもらえ
れば・・・と、ちょっぴり期待(未練?)もしています。