

さらに荒涼とした景色の続く高速道路を走り、チェコの首都プラハを目指しました。
高速道路から見える眺めからして、チェコは「農業国」なのかなぁ、というイメージです。大きな
工場や商店も少なそう。見渡す限りの畑(小麦?じゃがいも?)が拡がっていました。日本にいると、
普段ドイツのニュースや話題を耳にすることはあまりありません。まして隣国とはいえチェコの
ニュースは皆無に近いと言っていいでしょう。でも現地では様々な事件や事故もあるし、楽しい祭り
もある、人々の日々の喜怒哀楽は日本と同じ量だけ詰まっています。ただ私らが知らない(知らされて
いない)だけ・・・。
チェコはかつて社会主義体制時代は隣と連邦を組んで「チェコスロバキア」という国名でした。
私なんぞは、こちらの方が馴染みがあり、麻生総理でなくとも「思わず間違い」そうです。民族の
辿って来た歴史は、ドイツより、むしろチェコに入ってからの方が強く意識します。「プラハの春」
(1968年)のときにソ連の戦車に踏みにじられた哀しみを、岡林信康は「チエコは何にも言わない
ーけれど♪気持ちはよく分かるぅー♪」と唄い、連帯のメッセージを送りました。『糞くらえ節』
だったかな?
出て来た国ドイツ=面積;約35万平方km、人口;約8千万人。国境はただ通過しただけで入国した
国チェコ=面積;約8万平方km、人口;約1千万人。「グーテン・ターク」から「ドブリーデン」へ。
ですが…肌で感じる両国の違いは、何か底知れない大きさと深さと深刻さを持っているような気が
しました。
画像ではよく分かりませんが、上がドイツ(マイセン)のバス停、下がチェコ(プラハ)のバス停
です。ドイツの方が綺麗で新しく洗練された感じ、一方のチェコは薄汚れて古く田舎っぽい感じ…。
バス停なんぞで比較されてはチェコ国民の沽券にかかわるでしょうが、例えばの例として出してみま
した。本当の空気は、やはり現地に足を踏み入れてみないと感じない・・・と思います。