
私の青春時代は、CDやMDなるものは存在せず、
ましてや iPod なるものなど
夢にも見ることはありませんでした。
LPとSPの時代です。
プレーヤーのターンテーブルにレコード(お皿)を載せて、針を落とす。
A面が終わればひっくり返してB面を聴く。
そんな当たり前だったことは、
今はあり得ない世界になってしまいました。
シャッフルできたり、同じ曲だけ繰り返すことができたり・・・。
でも昔にだって良さはありました。
いまバックに流しているのは「ブック・エンド」(Simon & Garfunkel)の「A面」。
1曲目にガツン!と来るアルバム=BEATLES「アビイ・ロード」もあれば、
2曲セットで痺れるアルバム=EAGLES「エデンからの道、遥か」もありますが、
全体の曲構成で聴かせるアルバムもあります。
S&Gのこれが、私にとっては最高の「面」です。
「ブック・エンドのテーマ」に始まって「ブック・エンドのテーマ」で終わる…。
その間に5曲入っていますが、
幼年期、青年期、老年期とまさに人生の順に曲が並んでいます。
その中の「老人の会話」という曲は、
いつかのアメリカのどこかの年寄り達の駄弁りだけという
曲とはいえそうもない「曲」もあります。
このA面でいくらかメジャーな曲は「アメリカ」ぐらいですが、
全体の組み立ての「妙」という点で、何回聴いても聴き飽きない、マイ・ベストです。