「グラン・トリノ」・・・フォードの名車を巡る人間模様の結末は…。
クリント・イーストウッド監督・主演の映画です。
今しがた見終わって来ました。
朝鮮戦争帰りの退役軍人が妻に先立たれ、
孤独で偏屈で頑固な男やもめ生活が始まります。
隣に住み始めたのは彼の偏見の最たる人種のひとつ「イエロー」。
タイ・中国周辺に住むモン族の家族。
同じ民族の悪ガキ共が「グラン・トリノ」を介して巻き起こす事件が、
次第にエスカレートして行きます。
人種、民族、差別、偏見、老若、男女、家族、親子、祖父孫、隣人、
銃所持、イジメ、などなど様々な要素が絡み合ってストーリーは展開します。
緊張感溢れる流れの中で、クライマックスとエンドシーンは・・・。
イーストウッドは年齢を重ねるに従って、凄みが渋みに変わり、
いい味を出しています。
「人生の締めくくり方に悩む老人と、人生の始め方を模索する若者」の
哀しくも気高い物語。後味もいい映画でした。
最後まで分からなかったのが「舞台」。
アメリカのどこが舞台になっているんでしょうか?