サブタイトルは「敗者の明治維新」となっていて、

歴史で詳しく学ぶ明治維新が表で勝者の論理なら、

言葉だけ学ぶ戊辰戦争は裏で敗者の論理、ということになります。

 

第Ⅰ章 幕府の倒壊

第Ⅱ章 東北戦争

第Ⅲ章 北越戦争をめぐる諸藩

第Ⅳ章 箱館戦争

 

これまで数冊の戊辰戦争関連書籍を読んで来ましたが、

どの本にも共通しているのは、

奥羽越列藩同盟は「賊軍」や「朝敵」ではなく

薩長討幕派と同様に新しい時代の統一国家を目指していた、

ということです。

 

歴史はどう見るか、どの立ち位置で見るか、どこに焦点を当てて見るか、

によって見え方が変わって来ます。

時には敗者の視点、時には第三者の視点というのも大切で、

多面的に見ることで初めて分かることも多々あるものです。

 

【 2019年6月23日 読了 】