『陸奥A子おとめちっく♡コレクション』 | ド少女文庫

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編集者&ライター・粟生こずえによる、少女漫画・小説をはじめ少女ごのみのあれこれを語るド少女魂燃焼ブログです。

編集を担当した本『陸奥A子おとめちっく♡コレクション』のご紹介です。

というか、刊行は昨年、2018年の8月末で…本当ならもっと早く書きたくてたまらなかったのですが。

しかし、遅まきながら、今書くべきタイミングとも言えるおめでたいことがありましたので、それにひっかけて。

 

陸奥A子先生が北九州市民文化賞を受賞されました!!!

マンガ家では松本零士先生、わたせせいぞう先生に続き歴代3人目だそうです。表彰式は3月21日に行われた模様。

↓詳細はこちら

北九州市民漫画ミュージアム

↑このページ、下までよーく見てくださいね。北九州市民漫画ミュージアムではA子先生のオリジナルグッズが買えるんですね〜。うらやましい…!!

 

 

陸奥A子先生は、昨夏に「マンガ家引退宣言」をされました。

現在はオフィシャルサイトを立ち上げ、イラストレーター、デザイナーとして新たな活動をされています!

 

 

さて…ここでご紹介する『陸奥A子おとめちっく♡コレクション』は、デビュー45周年の年にマンガ家引退を発表されたA子先生のスペシャルファンブックです!!

 

 

まずは50数ページの「グラビアイラスト&ふろくギャラリー」。

思い出深いマンガ作品のカラーページ、そして『りぼん』や『りぼんオリジナル』の表紙を飾ったイラストも収録しています。雑誌の表紙イラストはなかなか貴重ですよね! 

そして、みんなが夢中になったふろくの数々もたっぷり掲載しています。

本当に…今見てもかわいくて、ものすごく洒落てますよね。

一つひとつのイラストの情報量が豊かで、時を忘れて見入ってしまう。

 

冒頭には「Four Seasons Illustration」と題して四季をめぐるイラストを。

 

続いて、イラストとふろくを交えながらのグラビアページでは

「Studentship」「To me dear」「Fashionable days」の3つのキーワードで構成しています。

 

思い返すも、とても楽しいお仕事でした!

 

 

この本には、綴じこみでふろくもついてます。

『りぼん』の懐かしふろくを再現復刻!

 

まずは、みんな大好きだった「アイビーノート」

 

「ラブリー・シール」

 

そして、A子先生のポエムとイラストで贈る「愛のメルヘン・ミニブック」

↑これはとりわけ実現できてうれしかったです!!

 

 

 

本書には、2編のマンガも収録されています。

A子先生がマンガ家引退作として描き下ろした最後の作品『ハッピーエンドの形』。

『りぼん』に78年に発表され、これまで単行本に収録されていなかった幻の作品『ささやくならやさしく』。

 

ちなみに私の友人が、当時『りぼん』で『ささやくならやさしく』を読んでいて。「ヒロインが男の子と3つのケーキを2人で分けて食べるシーンを覚えてた!」と、本書で再び出会えたことを喜んでくれたのがうれしかったなぁ。

 

『ささやくならやさしく』のヒロインは高校生。『ハッピーエンドの形』のヒロインは46歳バツイチで中2の息子がいる編集者。

と、ヒロインの年齢にもシチュエーションにも開きはあっても(これから読まれる方のために詳細を書くのは控えますが)…読後感は同じなんですよ!

どちらも《これから》の物語なんだなぁ。

こんなふうに作品から伝わってくる“気持ち”こそ、A子先生の伝えたいことなんだと改めて感じた次第です。

 

これからのA子先生のお仕事にも注目していきたいと思います!

 

 

こちらも編集・執筆を担当しました『大人の少女マンガ手帖 おとめちっく♡メモリーズ』からのご縁で、本書に携わることができた喜びをかみしめつつ。

『大人の少女マンガ手帖 おとめちっく♡メモリーズ』 (←刊行時2017年のブログです)

 

 

そういえば昨夏からスタートしたベルメゾンの「りぼんコラボ」はすごいですね! 

陸奥A子先生、萩岩睦美先生、池野恋先生、岡田あ〜みん先生のグッズが…文具系はもちろんスマホカバーやお弁当箱、サーモボトルなんかもあって、我を失いそうな品揃えです。

 

 

いい時代になったなぁ♡