一昨日「明鏡止水 武のKAMIWAZA」地上波レギュラー化!第6弾「戦国の武!甲冑兵法」が放送されました。

今回もアッという間でしたが、濃厚かつ、楽しい回でした!
放送前に内容を予想してブログを毎回書いていますが、ほぼ自身が予想した通りの内容なので放送後のブログでの感想がどうしても「アッという間!楽しかった!」という毎度、同じ感想になってしまっていることに気付きました。(;^_^A
視聴してから感想を書けばいいのですが、まぁ、仕方ないですね…。

今回は出演者の先生方が楽しそうに防具越しに蹴りの衝撃を体感し合っているシーンに、なんだかほのぼのとさせられました。(笑)

また合戦で大将首を取る侍の作法を考えると、私を含む先祖が武士の家系の方々は言い換えるとみんな「首狩り族の末裔」といえるわけですが、その点だけをクローズアップすると現代では残忍なイメージになってしまいますし、何の役に立つの?と思われる方もおられるかもしれません。ただ武術は現代武道やスポーツや格闘技に影響を与えただけでなく、医術(医療)も実は戦争(合戦)の中で発展してきた側面があるわけです。

何が言いたいかというと、その歴史や原点となる技法や知識を伝統文化として伝える人がいることで、文化や文明の発展の過程を学ぶことができ、そのことで今、活用されている技術の理解が深まったり、他のジャンルにおいても新たな技術へのヒントとして活用できることがあります。

それは相手を痛めつけたり、殺傷するようなマイナスのイメージではなく、喩えば手前味噌になってしまいますが、福祉や医療や教育の現場での応用に転化した護道のように人を活かすために用いるケースもあるわけです。
だから、個人的には文化として継承する方がいて、さらにそれを人類にとって有益な方法として転用していく人が増えていくことが大切であり、和を以て貴しとなす日本文化の精神としても理想的なのではないかな?と感じています。


…とはいえ、明鏡止水に関してはテレビ番組ですので、制作サイドの方々は一般大衆へ向けた娯楽の側面とのバランスも考えられていることを感じており、その点を上手く担っておられるのが、MCのケンドーコバヤシさんだと感じています。
ケンドーコバヤシさんのツッコミや仕切りはとても絶妙で番組をバランスよく纏める役割を自然と行われており、そのことでちゃんとトークバラエティになっていることを感じて放送を見る度に凄いなと感心しています。


そして、何よりもこの番組は、武術翻訳家・岡田准一さんの番組であり、その武術への情熱と愛情は番組を観ている方には、もはや説明不要でしょう。

岡田さん自身の動きをみてわかるように身体能力の高さや格闘技への知識量はいうまでもないですが、ただ詳しいだけでなく、各流派に対する着眼点が鋭く、また要点を見抜くセンスが素晴らしいです。

私は明鏡止水の番組で共演させて頂いてから、岡田准一さんが主演されている映画を全て劇場で鑑賞しています。
そこでアクションシーンに対する演出へのこだわりを強く感じました。

それは自身のアクションに対する細かい技の入り方一つとってもそうなのですが、例えば女性の俳優さんが使う技としてブラジリアン柔術のテクニック(主に絞め技)を中心にアクションを組み立てているところなどはとくに秀悦だなと感じました。

例えば足を使った絞め技(三角締め等)をファブル2やヘルドックスなどで女性の殺し屋が使っていましたが、女性の力でも足での絞め技が決まると男性を絞め落とすことは可能であり、実際に技を知らない男性ならエスケープすることができず絞め落とされると思います。
正直、殺陣(擬闘)として下手な打撃技で殴り倒す演出よりも絞技のほうがリアリティを感じますので、それをアクションシーンとして演出に加えたアイデアは岡田さんが実践者だからこその発想であり、感心しました。

そうした武術翻訳家・岡田准一さんが番組に欠かせない存在であることについては、明鏡止水の番組統括プロデューサーである森脇雅人さんの小学館WEBニュースサイト「ニュースポストセブン」でのインタビュー記事からもわかると思います。

「明鏡止水」という番組がよくわかるインタビュー記事なので、ぜひご一読をお勧めします。

これからも岡田准一さんや明鏡止水を通じて武術や文化へ興味をもつ人が益々増えればありがたいなと感じています。
 



さて、今回も前置きが長くなりすぎましたね。(^▽^;)
いよいよ来週2023年2月22日は地上波レギュラー化!第7弾!「円の理(ことわり)」が放送されます!
その情報が解禁になり、NHKのホームページでも紹介されています。

 

円の理 - 明鏡止水 〜武のKAMIWAZA〜武術の達人たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を披露する。MCは自身も武術の心得がある岡田准一と、格闘技通のケンドーコバヤシ。今回は円の競演!合気道と八卦掌 岡田准一予言!伝説の回▽円の理合いで相手を制する合気道と八卦掌が競演▽植芝盛平のカラー可されたKAMIWAZA演武映像▽プロレスラーのオカダ・カズチカ参戦!▽八卦掌・賀川は螺旋(らせん)の力でオカダの羽…リンクwww.nhk.jp


今回も合気道が紹介されて、さらに八卦掌が紹介されるとのことですが、番組ホームページを見るとプロレスラーのオカダ・カズチカ選手が参加され、岡田准一さんが伝説の回になると予告されているみたいです。
円というテーマから八卦掌と合気道という組み合わせになっていることも面白いなと感じています。
もうこれは絶対に見逃せませんね。
(毎回、見逃せないといってますけども…)



また第1回、第2回の放送で共演させて頂いた合気道界の貴公子・白川竜次先生が再登場されています!
白川先生に関しては、岡田さんも以前の放送の際にコメントされていましたが、とにかく技が美しいです。
美しいというのは単なる様式美のことではなく、洗練された動作を感じるということです。



スタジオではスタジオでは合気道の白川先生と八卦掌の賀川雅好先生が体格差のあるプロレスラーのオカダカズチカ選手との交流を通じて、技術検証を行うようです。
白川先生に関しては明鏡止水に出演された後も、民放の番組やYOUTUBEなどでご活躍されている姿をお見掛けすることがあり、今回も合理的な技法を使った実演を披露してくれることが予想できるため、とても安心感があります。

その白川先生が来週の番組について自身のYOUTUBEチャンネルで語られていますので、皆様ぜひご覧ください!

 

 

加えて、合気道創始者の植芝盛平先生のカラー可された演武映像、二代吉祥丸道主、現道主、道場長の4代の映像が紹介されるそうです。
創始者好きの私としては、合気道の植芝盛平先生はもっとも尊敬する武道家の一人でもあります。
しかし、これ以上、次週の放送に関して語るのはやめておきます。
ブログに文字制限があるのと語り出すと(すでに色々と書いてますけど…)本当にキリが無いので…。(;´Д`A ```

いや~楽しみですね!
ともかく、皆様、来週も絶対にお見逃しなく!!
 

PS.海外向け日本語国際放送の日時は以下になります。
※海外は権利の問題でプロレスラー・オカダ選手紹介の試合映像が見られない可能性があるということです。

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<NHKワールド・プレミアム(在外邦人向け・日本語チャンネル)

■明鏡止水~武のKAMIWAZA~ 「円の理」

ワールドプレミアム:2/27 (月) 23:00~

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